京都府京丹後市。駅からクルマで10分という、決して立地条件がいいとは言えないところに、このアイスクリーム店はある。しかし、そんな悪条件にかかわらず、全国各地からお客さんがやって来て、夏になると毎日行列ができるほどだ。 この店のアイスは、酪農家の主婦が、計画生産のために出荷できずに余っていた牛乳を何とか利用できないかとつくり出されたもので、酪農に携わる人の思いが込められている。 たとえば、普通のアイスクリームは食後に水を飲みたくなるものが多いが、それでは牛乳の美味しさがわからない。そこで、この店のものは牛乳の脂肪分を減らして、牛乳本来の清涼感とまろやかさを引き出し、濃厚でありながらさっぱりした食感を出すことに成功した。 さらに、地元特産のメロンや梨を使った季節限定商品をはじめ、様々なアイスが30種類以上もあってお客さんは飽きることがなく、リピーター客や通販で買い求める人も多い。 また、自信のある素材しか使っていないことを示すために、製造工程はすべてガラス張りになっている。 このような努力と自信が全国的な人気につながったのだろう。